齊藤依の自分以外他人理論

言の葉を置く場所

ジェンダーについて

おはようございます。眠れぬ夜を過ごしました。

以前の記事で書くと言っていた自分のジェンダーについてのことを書き記そうと思います。

わたしが自分の性について自認したのは実は去年のお話です。
それまでは男の子として生きてきていました。
自分の性を自認したきっかけは、香椎かてぃさんという方に憧れて、スタイルブックを買ったり元々好きだったメイク動画を参考に自分で自分にメイクを施したところ、自己肯定感がマイナスな自分が自分のことを可愛いと思えた瞬間でした。

小さい頃は、前に書いた記事にもあるように、仮面ライダーよりプリキュア派で、お母さんにペディキュアをしてもらってルンルンしてるような子でした。
お洋服とか髪型もこだわり始めるのが早くてインターネットが普及し始めた小学高学年ときには、流行をチェックして自分が思う「可愛い」服を選んでいました。
今女の子がしているメンズライクのようなオーバーサイズの服が好きで、それに萌え袖なんかして可愛くしようとしていたのを覚えています。お母さんのメイク道具で遊んだこともありました。
女の子の友達とお母さんとママ友と遊ぶことが多かったので当時流行りだしたプリクラを撮る時も写真に写る時も流行りの可愛いポーズをしてプリ帳も作ってました。

それでも何故周りも自分も気づかなかったのかはわかりません。
思い当たるとすれば、まずそういった人がいるという知識が世の中に今ほど知れ渡っていなかったことか、車が好きでそちらの趣味がカモフラージュになっていたのか、男はこうあるべきで女はこうあるべきの教えに逆らわなかったことか、そんなところでしょうか。

中学、高校と成長していくにつれて、恋愛も経験しました。
わたしは女友達と遊ぶことも多くて自分は着れないから女友達の服を選んだりして着せ替え人形をするのが好きでした。
自分で中性的な格好にチャレンジした時は「隣を歩きたくない」「メスにでもなったん?」と周りの同級生に言われてすぐやめましたが、肌の露出するの平気なふりして実は脚を見せるのが特に嫌でした。
女の子と遊んでいると周りの人たちは「最近よく会ってるけど好きなの?」「付き合ってるの?」「セックスした?」とよく聞いてきました。
わたしは男と女だからそう見える気持ちはわかるけど、違うのにな、ともやもやしていました。
自分が女の子になりたいトランスジェンダーという立ち位置だと仮決定して説明してある人に最近それを言われてショックでした。男の子扱いなんだなぁって思いました。
そしてその頃、わたしは誰にも言ってなかったけれど、男性と女性として恋愛や性行為をしてみたいと思っていました。
Twitter廃人全盛期だったのでTwitter上で女性として振る舞うことでその気持ちを満たしておりました。完全に黒歴史
父親が仕事はできるけど女性関係はだらしない人だったことや周りにいる男性が年齢関係なく女性を物のように扱う人が多かったからか、男性に対して怖いとか気持ち悪いという感情を抱いてしまうので、男性との恋愛も性行為もしたことないんですけどね。
理由をつけて勇気が出ないだけなんだろうなと思いつつも勇気が出ないままです。

唐突ですが、わたしは女の子が好きです。
自分の性を自認してから1年経って恋愛的な意味で好きになった人も女性でしたが、それとは別の意味で。
初めて憧れた芸能人も女性でしたし、アイドルオタクになったのも、ネットにいる可愛い女の子が好きなのも、全て憧れです。
女の子ってとってもキラキラして見えるんです。
最近見た「女子的生活」というドラマにこんなセリフがありました。

「彼女にとってはきっと、珍しい遊び。でも、私にとっては宝物。キラキラ輝くジュエリーみたいな。たとえそれが、フェイクなジュエリーでも」

志尊淳さん演じる主人公みきは身体の性別が男性で性転換などはしていないけれど、女性の気持ちで女性になりたくて女性の格好をして女性として社会で生きている人です。でも、心は、レズビアン
そんな人がワンナイトを過ごしたあとのセリフなんですが、まさしく今のわたしに近いものがあるなと感じました。

以前トランスジェンダーの方に一度「女好きなの?変態じゃん。お前なんかトランスジェンダーじゃない。」と言われたことがあります。
わたしは男の子の頃から相手に喜んでほしくて愛したくて性行為をします。
今は自分の身体の男性を感じるのが苦しくてなかなかしていないですが、求められたら応えたいんです。
もしそれがワンナイトだとしても、必要とされたい承認欲求とか、寂しさとか、そういうものを、相手のも、自分のも、埋め合わせたいんです。
そもそも自分の性的欲求が好きじゃないのでそんなもののためにするわけじゃないんです。
わたしのことをわかった上で、本当にわかっていない上辺の理解だとしても、わたしがその相手になれるだけで貴重で、キラキラした一日になるのです。
だから別にセックスの流れにならなかったら必要ないと思います。抱きしめあうだけでも、キスをするだけでも。お互いが満足したらそれでいいと思うんです。
でもわたしの周りの男性はそうじゃなくて、自分の都合で女性を呼び出してヤッて自分が出したら終わり。
それが本当に理解できません。風俗も会社での流れや友達に連れられて行ったことがありますが何が楽しいのやらわかりませんでした。

わたしは女の子に恋をするとジレンマが起こることがわかりました。
わたしは女の子として女友達がほしかった。でも女の子に恋愛感情を抱くと、相手はどう感じるのだろうと、わたしのことを女友達だと思って安心して遊んでくれてるなら嬉しいことなのに、わたしがそれを壊すようなことになるんじゃないか、と悩んでしまいます。
そもそも相手はわたしのことをどう扱えばいいのかわからないってこともあったので。
わたしはドキドキやワクワクを与えられないのかなとか、何をどうして好きを表現したらいいのかも、悩んでしまいます。

だから気を遣ってしまうことが多々あります。
例えば女の子同士が「久しぶり〜!」なんて抱き合う光景。
わたしはあの光景が学生の頃から羨ましかったんです。
自分も混ざりたいな、自分が女の子だったらな、って思って増します。
男の身体だからと思って自重してしまうんですよね。
不愉快な思いとか嫌な思いとか怖い思いをさせるのが嫌なので。

ジェンダーのお話と悩みと言えばこんなところでしょうか。
ヒントをもらいにジェンダー外来なるものに一度受診してみようかと考えています。

もしよろしければ、これを見ているあなたのアドバイスやあなたの悩みも聞かせてください。お待ちしております。